2015年9月18日金曜日

映画「インサイドヘッド」が教えてくれる、感情に関する5つのこと(前半)


※ この記事は、WEBメディア“Mindful”内の記事Five Things Pixar’s “Inside Out” Teaches Us About Emotionsの前半を和訳したものです。ご自身の瞑想やマインドフルネス活動の参考にしてください。




このアニメーションは、全ての人(老若男女)に対し、感情の複雑な動きについて説明するのに非常に適しています。

「インサイドヘッド(原題Inside Out)」は、ライリーという名前の、家族で遠方に引っ越しをしたばかりの11歳の少女の生活を中心に描かれます。非常に感じやすい年齢の子どもにおいて、引っ越しは大きな変化です。彼女は、引っ越す前の彼女の家、友達、ホッケーチームに対する強い感情のゆらぎを経験します。
物語のメインキャラクターは、ライリーの感情であるヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカです。彼らはライリーがこの人生を変える経験を歩んでいく過程で、彼女の心の働きを見せる役目をしています。

この物語が始まった瞬間から、私は自分の興奮を抑えることができませんでした。私の中のアニメオタク的な視点は吹き飛ばされました。映画の発するいくつものメッセージが神経科学の観点から見ても現実に即したものだったからです。例えば、その日に体験したことの短期的な記憶は、睡眠中に記憶に統合するところなどです。この映画は、ストーリーテリングのためにいくつかの科学的な整合性を諦めてはいます。でも、映画の詩的な側面が、私たちは本質的に生活の様々なポイントで現れる様々な性格特徴によって成り立っているという現実から乖離することもありませんでした。

「インサイドヘッド」が心の入り組んだ仕組みを越えてとてもうまくやってのけたことがあります。それは、私たちはどうすれば人生を前に進められるようなやり方で自分の感情と記憶を理解し、接続し、受け入れることができるかというメッセージを力強く伝えることです。

この映画は、感情の重要性について5つの側面から教えてくれています。

1.すべての感情は目的があって存在している
感情は本質的にはいいものでもわるいものでもありません。そのような二元論で感情について考えることは、あなたに害をもたらすでしょう。すべての感情は、私たちの外側の経験を通して得た私たちの内なる経験について、何かを伝えるものです。

ルミというスーフィーの昔の詩人は、「ゲストハウス」という詩の中で、我々はいかに全ての感情を、それらのメッセージや目的を理解しようとするのではなく、それらのいずれかを取り除くこともなく、全てをただ自分の中に訪れたものとして扱うべきかを主張しています。

ルミが詩の中で言及したことは、近年の研究でも確認されています。それは、幸福は実際には幅広い感情を持つことによってこそ成り立つということです。あなたがすべての感情をよりしっかりと感じるほど、あなたはより幸せになるのです。

2.感情を持つことはコンパスを持つこと
物語の中で、ヨロコビは常にカナシミをライリーから遠ざけようとします。ライリーは様々な感情を感じているのですが、ライリーの母親が彼女に常にハッピーでいるよう要求していることもあり、悲しみを感じることができないでいます。結果、そのことが彼女を寒々しく麻痺した存在にしてしまっています。この状態は、貧しい判断と不健全な選択のみを作り出します。ライリーは、ものごとをよりクリアに見ることができ、サポートを受けるために自分から手を伸ばすことができるようになるまで悲しみを感じることができませんでした。感情を自覚し理解することは、それらを無視するよりもはるかに健康的で、生産的で、環境適応的な行動です。

後半に続く>


訳:北里史絵

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